今、注目されている「農福連携」の取り組みとは?

農林水産省のサイトで「農福連携とは、障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組」とされています。

農福連携は農業と福祉を結びつけ、その地に住む人々の生活を豊かにすることを目指しています。たとえば、農作物を栽培するだけではなく、その農産物を加工し、さらにはそれらを販売するなどの活動を通じて、障がいを持つ人や高齢者の働き場所や暮らしを支えています。この「焙煎びわ葉茶」では、びわの葉の繊毛取りなどを障がいのある方々に担ってもらっており、まさにこの農福連携の取り組みのなのです。

そしてこのような取り組みは第6次産業と呼ばれ、近年注目されている形態です。第1次産業である農林水産業、第2次産業の製造業に、第3次産業の情報技術や観光などサービス業を組み合わせた取り組みを指します。1+2+3=6、ということですね。単なる語呂合わせのようですが、実は国の政策のひとつにもなっています。たとえば農産物のインターネット販売や、農業体験イベントの企画など新しいビジネスの可能性を広げることができると言われています。これらの取り組みは農業を活性化させるだけでなく、地域経済や雇用の拡大、福祉の充実、障害のある方々の自立などを促します。

びわの葉の繊毛取りが社会に参加し、自立を促進する

オーガニックで育てたびわ葉に並んで「焙煎びわ葉茶」に欠かせないのが、洗浄やうぶ毛を取る作業などをていねいにしてくれる障がいを持った方たちです。

古くから人々に癒やしを与えてきたびわの葉ですが、実は、びっしりと細かい白い毛に覆われています。これを「繊毛」といい、お茶にするときにはきちんと取り除く必要があるのです。もし、残っているとイガイガして口当たりが悪く、せっかくのお茶が台無しに。

断裁してから洗浄を重ねるなど機械を使って取り除いているところもありますが、わたしたちの「焙煎びわ葉茶」では、いち枚ずつをきちんと手作業で行います。それはこだわりであり、誇りでもあります。根気と繊細さが必要な大切なこの工程、10年近いベテランによる手作業。機械では代わりができません。

このようにさまざまな人々の思いが詰まった「焙煎びわ葉茶」をご賞味いただけますと幸いです。

TOP